・2025年3月期の業績について
当連結会計年度は、不安定な海外情勢や為替変動、物価高騰など、不透明な経済状況が続きました。食品業界におきましても、インバウンド需要の回復は見られたものの、物価上昇による消費者の皆様の節約志向の高まりに加え、深刻な人手不足や人件費・物流コストの増加が続き、厳しい事業環境となりました。
この様な状況の中、当社グループは2023年9月に公表した「事業再生計画」に基づく製品値上げや製品ポートフォリオの見直しによる収益性改善、不採算事業の整理、経費削減、そして経営管理体制の強化など多岐にわたる施策を着実に実行してまいりました。
その結果、特に生産事業が売上拡大・収益力の向上に大きく貢献し、当連結会計年度の売上高は65,207百万円(前期比4.0%減)と、不採算事業売却の影響で前期より減少したものの計画値を大きく上回りました。営業利益は1,310百万円(前期比 60.9%増)、経常利益は909百万円(前期比148.4%増)、親会社株主に帰属する当期純利益につきましては638百万円(前期は親会社株主に帰属する当期純損失618百万円)と黒字転換を達成するとともに、収益改善に向けて大きく改善しました。
今後も物価高や不安定な海外情勢など、予断を許さない状況が続くものと認識しておりますが、当社グループは引き続き「事業再生計画」に基づく不採算事業の見直しや成長領域への設備投資など、持続的成長に必要な施策を遂行し、さらなる企業価値向上に努めてまいります。
またJFLAグループでは、当社グループのミッション「食を通じた新たな価値の創造と提供」のもと、価値のある食品・サービスの提供に日々勤しんでおります。ステークホルダーの皆様にご支持いただける企業を目指し、これからもグループ全体で取り組んでまいりますので、ご支援くださいますよう、心よりお願い申し上げます。
2025年7月
株式会社JFLAホールディングス
代表取締役社長 檜垣周作